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2016年11月24日木曜日

落 葉

 すっかり冬の気配が濃くなってきました。今日は東北、北海道や関東甲信越でも積雪が観測されているようですね。事故や怪我にはお気をつけください。しかし何故か北国の盛岡にはまだ積雪がありません。かろうじて落ち葉の季節なので、もう少し晩秋の気配を味わっておきたいと思います。写真は職場近くの県庁前の歩道です。昼休みに少しだけ散歩しながら撮ったスナップです。

2016年11月18日金曜日

makina67

 先月に開催した「中判モノクロ写真展2」は4人のグループ展でした。メンバーの皆さんお疲れさまでした。来年も継続できたら良いですね。
 ところで写真好きが四人集まると、それぞれ仕上げたプリントのトーンも、撮影する被写体のチョイスも、また撮影に使うカメラやレンズも様々です。そんななかでメンバーのJ君はPlaubel Makina67で撮影した素晴らしいモノクロプリントを展示してくれました。
 Plaubel Makina67は名前はドイツ製なのですが、製造したのは日本のメーカーです。昔、大手カメラ販売会社のドイ・インターナショナルの社長の土居君雄さんが自分の理想のカメラを作りたくて作ったカメラです。うろ覚えですが確か設計がコニカ、製造はマミヤで、レンズは何と日本光学のNikkor 80mm/2.8が装着されています。正に世界に冠たる日本カメラ技術の結晶です。見ての通り蛇腹が折り畳めるスプリングカメラなので畳むとコンパクトで携帯に便利です。67判の大きなフォーマットに鮮明な描写のニッコールというのは鬼に金棒ではないでしょうか。実際にJ君の作品の「Sunset flower」は夕方のひまわり畑の逆光の構図で、画面に夕日が入っているにもかかわらずフレアもゴーストも皆無なのに豊富なトーンが美しく、最高の描写を見せてくれました。写真展の合間にちょっとお借りして被写体になってもらいましたよ。
 ちなみに撮影に使用したカメラはマミヤ光機の創設者の間宮精一さん設計のマミヤ二眼レフ、世田谷光学の「セコール」80/3.7です。

2016年11月11日金曜日

旅の果て

 盛岡市の隣の雫石町には素敵な田園風景が広がっています。岩手山の麓を走る街道沿いには様々な被写体が待ちかまえています。そのなかでも畑の際にぽつんと置かれている古いバスにとても惹かれます。思わずカメラを向けてしまうのです。よく見るとHINO RLのエンブレムが付いていたので検索してみましたよ。
 日野自動車のRLは1970年代に製造されていた大型バスのようです。このバスは沢山のお客さんを乗せて色々な道を走り抜けてきたのでしょう。そして何十万キロ、あるいは百万キロ以上の旅路を走り抜いて、旅の果てにこの地に辿り着いたのでしょうか。この地に辿り着いてからしばらくは物置として使われていたようですが、今となっては床が腐食して室内には地面から生えた植物が茂っているように見えます。最後はオブジェとなって写真の被写体になるのが最後の役割のようです。

2016年11月2日水曜日

晩 秋

 盛岡はここ数日、朝の冷え込みが強くて初氷が張り霜が降りるようになりました。いつの間にか季節は足早に秋から冬へと進んでいるようです。秋が一番好きな季節なので、秋らしい写真を撮ろうと思っていましたが、今年の秋もあまり秋の良い写真を撮影できないでおります。
 いつも逆光で光るススキを狙っているのですが、秋の落日はつるべ落としです。今回の撮影に使ったレンズは3群5枚構成のヘリアータイプのMamiya-Sekor 105mm/3.5DSです。このレンズは順光ではいいのですが、どうも逆光に弱いようですね。盛大なフレアとゴーストが出て、シャドーのトーンがつぶれやすいようです。マミヤC型二眼レフのレンズではやはりMamiya-Sekor 80/3.7のシンプルな3群4枚のテッサータイプが耐逆光性能が良いようです。