先月に開催した「中判モノクロ写真展2」は4人のグループ展でした。メンバーの皆さんお疲れさまでした。来年も継続できたら良いですね。
ところで写真好きが四人集まると、それぞれ仕上げたプリントのトーンも、撮影する被写体のチョイスも、また撮影に使うカメラやレンズも様々です。そんななかでメンバーのJ君はPlaubel Makina67で撮影した素晴らしいモノクロプリントを展示してくれました。
Plaubel Makina67は名前はドイツ製なのですが、製造したのは日本のメーカーです。昔、大手カメラ販売会社のドイ・インターナショナルの社長の土居君雄さんが自分の理想のカメラを作りたくて作ったカメラです。うろ覚えですが確か設計がコニカ、製造はマミヤで、レンズは何と日本光学のNikkor 80mm/2.8が装着されています。正に世界に冠たる日本カメラ技術の結晶です。見ての通り蛇腹が折り畳めるスプリングカメラなので畳むとコンパクトで携帯に便利です。67判の大きなフォーマットに鮮明な描写のニッコールというのは鬼に金棒ではないでしょうか。実際にJ君の作品の「Sunset flower」は夕方のひまわり畑の逆光の構図で、画面に夕日が入っているにもかかわらずフレアもゴーストも皆無なのに豊富なトーンが美しく、最高の描写を見せてくれました。写真展の合間にちょっとお借りして被写体になってもらいましたよ。
ちなみに撮影に使用したカメラはマミヤ光機の創設者の間宮精一さん設計のマミヤ二眼レフ、世田谷光学の「セコール」80/3.7です。
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