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2015年2月5日木曜日

高松の池

 盛岡市の高松公園には高松の池があって冬には多くの冬鳥が飛来します。高松の池の歴史をひも解いてみますと、南部26代藩主信直公が盛岡城築城を開始した慶長2年(1597年)まで遡ることができます。当時の上田方面は湿地帯で、沢からの浸水が町づくりの障害であったため、治水目的に上田に三段の堤防が築かれました。この上堤、中堤、下堤のうち最も大きかった中堤が、現在の高松の池となって残っています。
 オオハクチョウは全長140cm、翼開長240cm。昭和59年からの餌付けにより、多くの白鳥が飛来し始めました。現在では1月のピーク時で600羽を超える白鳥が飛来するようになり、4月頃まで越冬します。「雪白鳥」だけでなく「紅葉白鳥」、「桜白鳥」を楽しむことが出来るのも高松公園ならではです。
 今年の盛岡は氷点下10度以下となる厳しい冷え込みが少なく池の凍結も例年より少なめで水面が多く見えるので、オオハクチョウにとっては過ごしやすい冬となっています。

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